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ホーム >  診療科・部門紹介 >  がん関連サポート体制 >  4. 緩和ケアチーム(緩和ケア専門職チーム)とはどのようなチームですか

4. 緩和ケアチーム(緩和ケア専門職チーム)とはどのようなチームですか


質問 緩和ケアチームは、どのような専門職から構成されていますか

回答
 緩和ケアチームは、緩和ケアについて知識・技術と一定の資格を持っている医師(緩和ケア認定医、ペインクリニック医、精神科医)、看護師、薬剤師、公認臨床心理師、ソーシャルワーカー、リハビリセラピスト、管理栄養士がメンバーです。主治医や看護師と協力して、患者さんの抱える身体や気持ち、生活上の辛さなどをやわらげ、加えてご家族の抱える辛さをやわらげるサポートを専門的に行うチームです。現在診察を担当している医師や看護師と協力して、さまざまな身体の辛さや心配ごとを減らせるように、病棟や外来で専門的緩和ケアを提供しています。緩和ケアチームの診察を希望される場合は、主治医や看護師、あるいは患者支援センターへお気軽にご相談ください。

質問 薬剤師、公認心理師、医療ソーシャルワーカー、リハビリセラピスト、管理栄養士、からはどのような専門的緩和ケアを受けられるのですか

回答
薬剤師からお伝えしたいこと
 患者さんやご家族の抱える辛さを受け止めて、ご意向を尊重した支援を行っています。痛みや呼吸の苦しさといった体の辛い症状や、不眠、不安などの精神的な辛い症状を軽減するための最善の薬剤の選択を提案しています。患者さんの体調に合わせて薬の飲み方や薬の形を検討し、一人一人の患者さんにとって最適な薬物治療となるよう調整を行っています。

公認心理師からお伝えしたいこと
 病気による日常生活の変化は、”自分らしさ”が揺るがされ、不安やいらだち、悲しみなど、心理的な苦痛を生じさせることがあります。脳内のネットワークの異常により精神状態に変調が生じている時は精神科医に診てもらい、脳の機能を元に戻すための薬物療法が必要となりますが、心理的な苦痛は薬では取ることはできません。心理的な苦痛は時間が経過したり状況が変化することで緩和されることも多くありますが、病気と付き合っていく生活の中で湧き起こる思いや普段は口に出すことのない心情・考えを言葉にしたり、病気と心の状態について理解を深めるたりすることが、心理的な苦痛を緩和させることもあります。また、自身の心に目を向ける作業は”自分らしさ”を取り戻すことにも繋がります。私たち心理師は、患者さんの心理的な苦痛が少しでも緩和され、身体的な治療や日常生活を“自分らしく”進められるように支援します。

医療ソーシャルワーカーからお伝えしたいこと
 経済的な不安や就労・就学のご相談の他、患者会や社会福祉施設の情報提供とその活用の為の支援などを行っています。生活全般に対しての気がかりなことを一緒に考え、不安や辛さなどを軽減できるよう支援します。

リハビリセラピスト(理学療法士)からお伝えしたいこと
 がん進行において筋力低下や転移による運動麻痺、病的骨折、浮腫など様々な障害が起き日常生活が制限されることがあります。これらに対しての障害予防や本人・ご家族様の持つ不安軽減、希望や目標に沿ったリハビリを実施していきます。具体的には痛みの少ない姿勢作りや運動・呼吸方法の指導にて痛みや苦しさ、不安や恐怖感などの身体症状改善、できる限り最期までトイレにいける、歩いて生活できる、外出や外泊ができるなど日常生活の幅が広がるよう動作練習を通して支援します。

管理栄養士からお伝えしたいこと
 緩和ケアチームでの管理栄養士の役割は、患者様の症状や病状に合わせて、栄養面のサポートを行いながら「食べる楽しみ」を感じられるよう支援していくことです。当院の緩和ケアチームに介入された患者様には管理栄養士がベッドサイドへ週に1度以上伺い、症状や嗜好の聞き取りを行っています。多職種と情報を共有しながら、患者様のご希望に可能な限り寄り添った食事(内容・量・形態・補助食品など)の提案をさせていただきます。

質問 がん以外の病気による身体の不安・辛さ、気持ちの不安・辛さ、仕事などの社会的不安・辛さ、経済的な不安・辛さについても、緩和ケアチームに相談できますか

回答
はい、相談をお受けします。主治医と連携しながら、相談内容に応じて、対応できる担当者に繋げ、辛さを減らし、その人らしい時間を心地よく過ごせるように支援します。