グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム >  当センターについて >  がん診療連携拠点病院 >  がんゲノム医療推進チーム(腫瘍遺伝子外来)

がんゲノム医療推進チーム(腫瘍遺伝子外来)


当院は2025年2月より「がんゲノム医療連携病院」として認定され、がん遺伝子パネル検査に関する説明から結果のお伝えまでを院内で行える体制を整えました。腫瘍遺伝子外来は、主治医からの紹介で受診いただく専門外来です。
がんの遺伝子の特徴を調べることで、その方に合った治療を考える手がかりになります。私たちは、医師・看護師・薬剤師が協力し、できるだけ分かりやすい説明を心がけながら、患者さんの治療選択を支えていきたいと考えています。
がんゲノム医療推進チームリーダー 兼 遺伝性腫瘍専門医 杉山 順子

がんゲノム医療とは

がんは、細胞の中の遺伝子(ゲノム)が変化することで発生します。「がんゲノム医療」とは、この遺伝子の変化を詳しく調べることで、患者さん一人ひとりに最も合った治療法を選ぶ新しい医療です。同じ臓器のがんでも、遺伝子の違いによって性質や薬の効き方が大きく異なることがあります。この違いを科学的に解析し、最適な治療を提案するのが、がんゲノム医療の目的です。

「がんゲノム医療連携病院」について

日本では2019年6月より、がん遺伝子パネル検査が保険適用となり、厚生労働省の認定を受けた施設で「がんゲノム医療」を受けられるようになりました。
当院は、がんゲノム医療拠点病院である埼玉県立がんセンターと連携し、2025年2月1日付で「がんゲノム医療連携病院」として公表されました。これにより、がん遺伝子パネル検査の説明・検体の送付・結果説明を当院内で完結できるようになりました。
解析結果を専門家が協議する「エキスパートパネル」は埼玉県立がんセンターで行われますが、当院医師もオンラインで参加し、治療方針の検討に加わります。患者さんの負担を最小限に抑えながら、より精密で個別化された治療の選択を支援します。

検査の流れ

  1. 主治医、患者さんが検査を提案 : 主治医が検査の適応条件を満たすか判断します。
  2. 検査の説明と同意 : 検査内容や費用、遺伝情報の扱いについて腫瘍遺伝子外来で説明を行います。
  3. 検体(手術・生検検体または血液)の提出 : 過去の手術検体や新たな生検検体を用いて解析を行います。組織に解析に十分な遺伝子の量が含まれていない場合は血液でおこないます。
  4. 解析・結果報告 : 埼玉県立がんセンターで専門家による解析が行われ(当院の主治医、病理医も参加)、結果は当院に返送されます。
  5. 結果説明と治療提案 : 結果をもとに、主治医が治療法の選択や臨床試験の可能性を説明します。

がん遺伝子パネル検査を受けられる方(対象のめやす)

  • がんと診断されている方(乳がん・肺がん・大腸がんなど、悪性の固形がんが対象です)。
  • 手術で治すことが難しい、または再発している方。
  • これまでの標準的な治療を終えた方、またはまもなく終わる見込みの方。
  • これまでの治療で取ったがんの組織が残っている方、または新たに生検でがんの一部を取ることができる方。
    (血液を使う「リキッドバイオプシー」という検査が可能な場合もあります。)
  • 体力や全身状態が比較的良い方(目安:日常生活を自分でできる程度)。
  • 外来に通って検査の説明や結果を聞くことができる方(初回と約2〜3か月後の結果説明の2回が必要です)。
  • 検査結果を国のデータベース(C-CAT)に登録することにご協力いただける方。
※ 正式な適格基準は厚生労働省の定める要件に基づき、医師が判断します。

お問い合わせ先

春日部市立医療センター がんゲノム医療推進チーム(腫瘍遺伝子外来)
📞 電話番号 : 048-735-1261(代)
🕐 受付時間 : 平日 9:00〜17:00
※ ご不明点は地域医療連携担当または腫瘍遺伝子外来受付までお気軽にお尋ねください。

関連リンク