ご挨拶
- ようこそ。乳腺外科のホームページへ
-
乳がんは2014年現在、毎年約6万人に発症し、一生涯のうちに日本人女性の14人に1人が乳がんに罹患すると報告されています。乳がん罹患率は年々上昇しており、春日部市立病院における手術数も2013年度には85例を数え年々増加傾向にあります。
乳がん診療は、外科専門領域の一つとして現在までも行ってまいりましたが、より、患者さんにわかりやすい形で医療を提供したいと考え、2014年7月より乳腺外科を標榜することにしました。
当科では春日部市民や近隣にお住まいの乳がん患者様が、遠方に行かなくても地元で標準的な治療を受けられることを目標にしています。
平成26年7月
乳腺外科科部長 君塚圭
- 当科の対象となるのは、乳房や脇の下のしこりや痛み、違和感、乳房の皮膚のひきつれ、乳頭からの分泌物などの症状や、乳がん検診で精査が必要となった患者さまでます。 一般的な診療の流れは、はじめに視触診、マンモグラフィーや超音波検査を行い、腫瘤をはじめとした病変の有無を確認します。病変が見つかった場合、経過観察もしくは、がんを疑い細胞診や針生検などの検査,またがんが疑われる石灰化病変に対しては、ステレオガイド下での穿刺吸引組織診を行い診断します。 病理検査によって乳がんと診断された場合には、がんの生物学的特性(ホルモンレセプター、Her2タンパクなど)を調べます。それとともに、心臓や肺などの機能をはじめとした全身状態のチェック、乳がんの乳房内の広がり、脇の下のリンパ節転移の有無、肺や肝、骨などの転移の有無が検査され、治療の順序、方法が決定されます。
- 乳がん以外にも、葉状腫瘍や線維腺腫、乳管内乳頭腫などの腫瘤性病変、乳腺炎や乳輪下膿瘍などの感染性病変も診断、治療しています。
- 診療上の疑問点などは、他院でセカンドオピニオンを受けることを推奨しておりますが、4人の乳腺専門医(3名常勤、1名非常勤)がおりますので、別の医師の意見を聞くことも可能です。お気軽にご相談ください。また、随時セカンドオピニオンもお受けしています。 当科では、乳がんに対する手術(乳房切除、温存手術、センチネルリンパ節生検、腋窩リンパ節郭清)のみならず、化学療法、ホルモン治療、分子標的治療にも対応しています。放射線治療を必要とする患者様は当院放射線科と連携し治療を行っています。 また、乳房切除が必要となる患者様で乳房再建の適応があり、ご希望される場合にはメリット、デメリットをご説明させていただき、近隣の病院をご紹介させていただいています。
- また、看護部ではリンパ浮腫外来、看護外来を通じ、患者さんの悩みを拾い上げ対応できるような体制を整えていますので、ご相談ください。
- 今までも、待ち時間が長くご迷惑をおかけしています。症状の無い方の乳がん検診は、クーポンによる市民検診を除き行っておりませんので、ご了承ください。症状の無い方は乳がん検診(市民検診)をご利用いただく様お願い申し上げます。
-
- 診療実績 2013年 原発性乳癌 85例: 乳房温存手術 49例、乳房切除術 36例(温存率 57.6%) センチネルリンパ節生検 63例 術前化学療法 16例
- 乳がんの生存曲線
(H17年から25年11月の症例)
スタッフ紹介
- 君塚 圭:
- 乳腺外科部長、診療科責任者
・日本外科学会認定外科専門医 ・日本乳癌学会認定乳腺専門医 ・検診マンモグラフィー読影認定医(AS) - 三宅 洋:
- 副院長、薬剤部長兼外科部長 ・日本外科学会認定外科専門医、指導医 ・日本乳癌学会認定乳腺専門医 ・検診マンモグラフィー読影認定医
- 神定のぞみ:
- 医員 ・検診マンモグラフィー読影認定医
- 杉山順子:
- 非常勤 ・日本外科学会認定外科専門医 ・日本乳癌学会認定乳腺専門医 ・検診マンモグラフィー読影認定医(AS)
-