臨床研究

臨床研究とは

患者様にご協力頂き、病気の原因の解明、病気の予防・診断・治療の改善、患者様の生活の質の向上などのために行う医学研究を指します。新しい薬が政府の承認を得て一般の診療で使えるように、客観的なデータを集める目的の臨床研究は、別に臨床試験あるいは『治験』と呼びます。
春日部市立医療センターは、地域がん診療連携拠点病院に指定されており、がん診療成績向上のために積極的に臨床研究に取り組んでいます。
なお、当センターで実施される臨床研究は、すべての患者様の安全と利益を守るために、あらかじめ、当センターの倫理委員会で承認されたものです。

前向き研究(前方視的研究)と後ろ向き(後方視的研究)

一般的に臨床研究(治験)には前向き研究(前方視的研究)と後ろ向き研究(後方視的研究)があります。

前向き研究(前方視的研究) :主治医(担当医)がこれから先に行われる治験の内容を説明して、患者様の同意の下で行
                われる研究。
後ろ向き研究(後方視的研究):過去に行われた診療上のデータ(カルテ等)を匿名化して用いる研究。
                一般的に後ろ向き研究(後方視的研究)では、データを匿名化して用いるため、主治医
               (担当医)からの説明、患者様の同意を得ずに行われます。

 

臨床研究における個人情報の取り扱いについて

患者様が、上記の後ろ向き研究(後方視的研究)にご自身のデータ(カルテ等)が利用されることに疑問を感じ、研究への協力を希望されない場合は、主治医(担当医)へご相談頂ければデータの利用を断ることができます。


2022/04/01春日部市立医療センター 治験審査・倫理委員会 委員長

当院で行われている臨床研究